歴史を好きになるために。

私は学生のころ「歴史の授業は面白くない。」と感じていました。自分が知っている歴史上の人物の扱いは良くて1行くらい、下手すると教科書の索引に無い。面白そうな時代に限って飛ばされてしまいます。当然受験にも使わず、歴史という学問は非常に遠い存在になったと勝手に思っていました。

いくら遠ざかっても、娯楽中に多くの歴史的に有名な場面が登場します。そういった場面を見るたびに、ちゃんと勉強したいと思いましたが上手くいきませんでした。なので、史実は分からないけれども、いったん娯楽と割り切って楽しむことにしました。そしてかなりの量の娯楽作品を見たあとあることに気づきます。それは、『教科書が読める。』ことです。そして、その瞬間から歴史が好きになりました。余談なので、そのあたり話は『娯楽としての世界史』というページにまとめてあります。

最初に『キングダム』と『ヴィンランド・サガ』を読むと上手くいく。

娯楽作品から入る場合、世界史は中国史と欧州史を通してやるべきです。何故なら、日本では娯楽としての世界史はこの二つで占められてるからです。そんな娯楽作品を入門として使うには、作中の人物や出来事の多くが歴史に繋がっていることが望ましい。そして当然、娯楽として楽しめて、印象に残らなければなりません。では、楽しめて印象に残りなおかつ世界史の入門になる娯楽作品は何か?それは『キングダム』と『ヴィンランド・サガ』です。このサイトでは二作品と歴史の繋がりを解説し、そこから別の時代を舞台とした作品へと繋げていきますのでご活用下さい。

キングダム

若き始皇帝による中華統一と将軍李信の物語です。何故この作品を最初に読むべきかと言えば、登場する人物の先祖や子孫が中国史で大活躍します。ということは当然、キングダム以外の娯楽作品に先祖や子孫が登場します。そうなると当然、世界史の教科書にも登場してきます。何時、何処でどんな作品に登場するか解説しますので、まずキングダムを読んだうえで次に進んで下さい。

ヴィンランド・サガ

ヴァイキングによるイングランド併合戦争に参戦していたトルフィンが新天地アメリカを目指す物語。登場人物であるクヌート王の周辺が理解できるとイギリス王朝がもの凄く分かりやすくなります。また、私は欧州史をローマとヨーロッパという分け方をしています。そのヨーロッパの始まりはカール大帝なのですが日本で面白い娯楽作品が無いこともあり、ゲルマン人、デーン人、アングロサクソン人などが多数勢力として登場して掘り下げやすいヴィンランド・サガをお薦めします。

その他の地域

中国史と欧州史以外にも紹介したいドラマや漫画は今後、随時追加していく予定です。